【INTP基礎解説】I型・N型・T型・P型

MBTI

16タイプ性格診断(16パーソナリティ)で、INTPという診断結果が出た方向けの記事になります。

この記事を書いている私は何回診断を受けてもINTPという結果が出ます。生粋のINTPです。

この記事では、INTPの文字1つ1つに着目して、INTPの基礎的な性格や特徴について考察していきたいと思います。

(反対の文字の説明をした方がわかりやすい面もあるため、結果的に8つの項目について解説しています。)

I型(↔E型)

I型は内向型という和訳が付けられていることが多い。E型が陽気で社交的なのに対し、I型はおとなしくマイペースな傾向がある。

I型とE型の判別は簡単であり、見るからに外向的な人間か、内向的な人間かで区別できる。

I型の人間は1人の時間を大切にする。人と会うのが嫌いとは限らないが、少なくとも1人の方が心地良いと考える者がほとんどだろう。定期的に1人でじっくり考える時間がないとエネルギーを補充できない。食べたり寝たりすることでHPが回復し、1人の時間でMPを回復するようなイメージである。E型の人間は仲間といる時間にMPを回復するのだ。

I型は自分の内部から興味や関心が湧てくるので、自分の欲するがままに外界とのかかわり方を選ぶ。反対にE型は自分が外部から見られてどうかを意識する。流行に対して敏感であり、よく言えば柔軟、悪く言えば目移りしやすい。

E型の興味が流行に合わせて変わりやすい一方で、I型は自分が好きかどうか、興味が湧くかどうかだけが判断基準である。そのため、I型の趣味や興味は他人に理解されにくい一面がある。

I型の興味は狭く深くであり、自分の興味を持った項目を黙々と掘り下げる。E型が人との話のネタになるような知識を得ようとする一方で、I型は人との知識の共有は二の次である。

この傾向は、人間関係・交友関係にも当てはめることができる。I型の人間関係は狭く深くだ。I型にとって何よりも落ち着く人間関係は親友や恋人である。仲間や知人という間合いの人間がE型よりも少ない。E型が会社の同期数人で遊びに行く一方で、I型は学生時代から長く続く友人と2人で遊びに行く。

N型(↔S型)

N型は直感型と和訳されることが多いが、これは少々わかりづらい表現である。より分かりやすい訳を当てるとすれば、抽象型や理想型あたりだろう。一方S型は感覚型と和訳されることが多いが、具体型や現実型というほうがしっくりくる。

S型が目の前に見えているものや五感で感じられるものを重視するのに対して、N型は想像上のものや背後に隠されているものを重視する傾向がある。

N型とS型は判別がしづらい型なので有名な判別例を2つ紹介する。

2,4,6,8,10、12という数列を見せた場合...

S型に数列は何だったかと聞くと、「2,4,6,8,10、12」と答える。
N型に聞くと、「偶数」と答える。
S型が見たままに答えたのに対して、N型は背後にある法則性を見抜こうとする。

これだけ聞くとN型の方が賢い印象を受けるが、もう一つ質問をしてみるとそれぞれの長所短所が見える。

上の質問をした後、「最後の数字は何だったか」と聞くと、
S型は「12」と即答できるのに対し、N型は「10だったか12だったか」と曖昧な返答になる場合がある。

全体を見通してその法則性などに着目する一方で、細部への注意が散漫になるのがN型の特徴である。
目の前にリンゴを設置し、「思いつくことをすべて口にしてください」という指示をすると...

S型は、赤い・おいしそう・テカテカしている・丸い...
N型は、赤い・緑のリンゴもあるなぁ・梨はリンゴの仲間?・自分が持っているスマホもアップルだ・ニュートン、ジョブズ、白雪姫...

最初こそS型と同じように見た目に関する言葉を口にするが、少しずつリンゴ本体の内容から話が飛躍していくのがN型の特徴である。

N型が白雪姫のストーリーを思い出しているうちに、S型はリンゴの中身を確認しようとナイフを手にしているだろう。

N型が興味を示すのは、学問や芸術である。スポーツを好むのはS型の特徴である。N型と数学や化学は「物事の真相を見抜く」という点で相性がいいと思われる。また、何百年も前の歴史や大陸の動きなど、目で直接見ることができないような内容を想像し思考する活動もN型の本領である。

N型は環境適応能力が低い。自分の置かれた環境に疑問や不満を持ちやすく、ルールや慣習、組織などに対して懐疑的な人間が多い。一方で新たな環境を作り出したり、環境に依存しない点が強みである。独り立ちすることを強く願い、監視や束縛を嫌う。これらの特徴から、会社員に向かない、もしくはストレスを感じやすいのがN型の特徴である。

N型は型にはまるのを嫌う傾向が強いため、年甲斐もない行動をとりやすい。子供らしくや大人らしくという言葉に違和感を持ち、子供なのに大人びていたり、大人なのに子供っぽい言動をとることが多い。大人になって安定した職に就いているのにも関わらず、新しいことに挑戦する機会を常にうかがっている人間はたいていN型だろう。

T型(↔F型)

T型は思考型という和訳がされることが多いが、論理型という表現の方が的確だと思われる。反対にF型は感情型ではなく情緒型という表現がいいのではないか。

T型とF型の違いは、男と女の違いといっても過言ではない(男女比もかなりT型に男性が多く、F型に女性が多い)(当然T型の女性もいるし、F型の女性もいる)。

T型は悩みの相談を受けた際、その悩みを解決することにフォーカスする。自転車が壊れて落ち込んでいる小学生がいた時、その自転車を修理しようとするのがT型である。一方F型はその小学生に寄り添い、慰めることに注力する。T型は自転車が直りさえすれば、その小学生がまだ落ち込んでいたとしても知ったこっちゃない。自転車が元に戻ったのになぜまだ落ち込んでいるのか理解不能なのである。F型は自転車が直らなかったとしても、小学生が笑って元気になってくれればそれで解決である。

T型の人間が好む本のジャンルはビジネス書やミステリー、F型の人間が好むのはエッセイやヒューマン系、恋愛系の小説である。また、T型は論理だけで理解できる数学やコンピューターのようなものが好きだ。

T型の人間は個人主義である。F型は群れを作ることに何の抵抗もなく、それ自体に意味を感じる一方で、T型は群れをあまり好まない。T型が集団に入るのは手段でしかなく、目的を達成すればすぐにその集団から離れるもしくは解散する。T型は他人に対してかなりドライで淡白だ。F型の共感を重んじる態度や空気を読むことに対してT型は理解はできるが共感はできない。

T型は空気を読むことよりも論理的に正しいことを大切にしているため、時々”正論ぶちかましKY野郎”とF型に恨まれることがある。

P型(↔J型)

P型は探索型、J型は計画型と和訳されることが多いが、P型が少しわかりづらい。P型は柔軟型や自由型、J型は規律型などがほかの候補としてあがるだろう。

P型は不真面目、J型は真面目というのがぱっと見で分かる判別方法だ。ただしこれだけではP型がかわいそうなので、いくつか補足していく。

P型の物事の判断基準が「面白い」か否かである。面白いことが正義であり、面白くないことには興味を示さない。一方J型は「役に立つ」か否かが判断の基準となる。役に立つものには積極的な態度を示し、役に立たないものはゴミにしか見えないかそもそも目に入らない。

例えばP型が面白そうという理由でエコ検定の勉強をしているのに対し、J型は就職を有利に進めるために簿記の勉強をするのである。P型も簿記に面白みを感じれば勉強する可能性があるのに対して、J型がエコ検定に持つことはまずないだろう。

P型は好き勝手に生きている印象を受ける。一言で表すなら自由人だ。規則や計画で自分の行動が制限されることを激しく嫌がる。J型は規則やルールがあることに安心感を持つ。ここがP型とJ型の圧倒的に違う点だ。

例えば旅行。旅行する国や都市、ホテルをざっくり決めてあとは行ってから食べるものややることを決めるのがP型である。それに対してJ型は何時にどこで何をするかを細かく決めようとする。それに合わせて行動できることが心地良いのである。P型は休日の予定が真っ白なことが多い。

P型は提出物を送れて出したり出さないことが多い。とにかく時間や規則にルーズであり、他人がルーズでも特に気にならない。また、興味の赴くままに行動するため部屋や作業スペースがカオスになりやすい。掃除の気分になるのを待つしか部屋がきれいになるタイミングはなく、知り合いが遊びに来ようと、年末になろうとお構いなしである。J型は掃除をする日を決めている人間が多い。ルーティンを作ることが得意で、P型から見ればまるでロボットである。

4つを合わせると

紹介した型I・N・T・Pを組み合わせたのがINTPである。

もちろんINTPだからといってすべての解説が当てはまるわけではありません。あくまでひとつの指標としてご活用ください。

性格タイプは単音ではなく和音であり、ひとつの型だけを見て人を判断するのは滑稽な行動なので注意が必要である。

4つの組み合わせによってはじめてその人の人物像が浮き彫りになる。

あの人はE型でN型でF型でJ型だからENFJだ!と簡易的に判別することができる。頭の中で無限に楽しむことができるので、INTPの僕にとっては最高の趣味の1つである。たのしい!

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